朝のベンチとテーブル

対人援助の仕事と日々

そういえば前の職場では書道があった

グループホーム認知症高齢者対応)で働き始めて数えてみると、もうそろそろ二年というところ。

最初に勤めたところを、引越しの必要からやめて、次も、半ばなりゆきでグループホーム勤務になった(会社も移った)。

 

介護保険法が成立するころには、反対する人の話を聞いたりもしたけど、介護保険法の現状はともかくとして、それなりにこれで救われるひともけっこうな数居るんだろうな、と思ったりして働いている。

 

自分が入っている現場も、ぎりぎりのところでまわしている感じは否めないけど、それでも、ある程度ましな部類に入るのではないかと思う。

 

前の職場では、入居されていた方のご家族が、月に一度書道教室をやりにきてくれていた。

認知症が進んで、自分の名前を書くのも難しい方もいた一方で、それほど悪くなくて、綺麗で立派な字を書く人も居た。

その教えにきてくださっていた方が、「季節にあわせた言葉を選んで書いてもらっているから、古いのを壁に貼ったままにするのはやめにして欲しい」、とおっしゃっていたのを思い出す。

習字を始める

先日、近所の習字教室に、行ってみた。

初回無料の体験コース1時間。

中学生の頃、授業でやって以来、筆を手にとった。

鉄筋二階建ての民家の一部が、教室として設計されていて、本棚には書道のほか、古今東西の美術全集の類が並んでいて、研究室っぽい。

やたらほめてくれる先生。初老の気さくな女性。

先ずはお手本無しで書いて下さい、という指導法。

初めからお手本通りでは、お手本無しで書けなくなる。脳科学的にも、使うところが変わるらしいから、などとおっしゃる。

値段も納得できるもので、自由に予約できるのも好都合なので、続ける事にした。

言われるがままに、近くの書道道具専門店で、お値段安めの道具を最低限揃える。

引っ越して半年少しすぎた。

近くにこんな書道道具専門店があるとは知らなかった。

道教室がやたらと多い界隈だと思ってはいたけど。