朝のベンチとテーブル

対人援助の仕事と日々

Clubhouse冒険の書(7日目〜、そして日常へ)

http://yanoz.hatenablog.com/entry/2021/02/18/093537

の続き。

 


7日目早朝。

午前2時過ぎ、中途覚醒

生命科学系の研究職をしている人たちが話しているroomを覗いてみる。

海外で働いているひとには、日本語で雑談できる場所にニーズがあるようだ。

世界各地から、時差を超えて人が集まって、和気藹々と交わされる海外暮らしの苦労話に耳を傾けていると、何故か軽くinferiority complex が湧いてくる。

clubhouseでは意識高い人が多くて圧倒される、自分はこんなんで良いのかなと思ったりする、と言っていた人の気持ちがわかった気がした。


7日目朝

いろいろなroomでいつも見かけていたobarazziこと尾原和啓さんの話をはじめてじっくりと聞く。本質を穿って行動まで落とし込む思考の徹底みたいなものが伝わってきて、著作を読んでみようと思う。


朝食後。

家事をしながら、いつ見ても続いていてずっと気になっていた「行き場を失った意識低い系」というroomを初めてじっくりと聞いてみる。

意識高いroomで行われているらしい「プロフィール添削」をパロディにして、マウントの取り合いをやめる脱力的プロフィールに書き換えるなんてことをやっている。

意識高い系のお作法をずらしながら、ゆるい連帯を広げて、居心地の良さを醸し出しているようだ。

逆境を楽しめる人はあたまが柔軟だなと思う。


7日目昼。

地域のカレンダーを描いたり地元で活動されているイラストレーターの方が話しているroomをのぞいてみたら、知り合いの誰かと思われたのか、スピーカーに呼ばれた。

これも何かの縁と、話してみる。地域活性化につながる仕事をしている方など集まっていて、ざっくばらんに地元トークで楽しいひとときを過ごせた。

地域でのつながりが広げられて嬉しい。


夜は科学系とか街づくり系とかジャーナリズム系とか、短詩系とか、いくつかのroomをのぞいてみる。


始めて一週間経ったので、初心者のアイコンに付くクラッカーの絵文字が消えている。

午後になってその事に気付いた。

フォローは900を越え、フォロワーも150を越えていた。

 


8日目朝。

6時15分起床。

出勤日は6時15分に起きるのがベストなのだけど、6時からの医療系roomを途中から聞く。

もどかしさはあるけど、そのために15分早起きすることもないか、

と思う。


昨晩、夜10時までといって開いていた神経科学のroomが朝まで続いていた。

議論が盛り上がると止まらないという時間も研究者には大切なものらしい。


仕事中、昼休み。

clubhouseきっかけで買った西村佳哲さんの『自分をいかして生きる』を少し読んでみる。

丹念に言葉が選ばれている文章をゆったり味わえた。

Twitterで本を知っても、リストに入れたままにしてなかなか読まないで終わってしまうがclubhouseで知った本は、すぐに読んでみたくなるようだ。これが声の働きというものだろうか。


8日目帰宅後

福祉Moverを始めたという方が話しているroomを入浴しながら聞いてみる。

落ち着いた語り口はリラックスできて、語られる内容にわくわくする。仕事に関わる話を聞いて、気持ちがほぐれることもあるんだな、と思う。

語り口やトーンの感触から、良いroomとの出会いをもっと手探りしたくなる。

 


次の日も出勤日。

早朝、中途覚醒

週末だからか、朝3時頃でもたくさんのroomが賑わっている。眠る前に少しだけ、roomをいくつか覗いてみる。


6時前に目が覚めたので、寝床に入ったまま、あの内科医さんのroomを、開始準備中から聞いてみる。聞きながら少し寝落ちしていた。それはそれで悪くない心地。


朝食をとりながら、この時間いつも開いているようなroomをいくつか覗いてみる。

朝食を済ませて、clubhouseを閉じる。

ラジオを聞きながら家事を済ませて出勤する。


clubhouseを初めたころ、ゴミ出しを忘れたり、洗濯ものを洗い忘れたりしたことがあった。


この頃やっとclubhouse熱は少し落ち着いて、ラジオでCMを聞いても、これも日常だな、と和むような気持ちになる。

 


次の日は休日。

休みの日には家事の合間に時折りclubhouseでいろいろな声を聞いてみたりしながら淡々と過ごすようになってきた。


自分のフォロワーも増えたので、自分がroomに入ったことで参加者を誘導できたかなと思う事も起きるようになる。


聞いたことや、響いたものが、自分の中で次のつながりを待っている。


「clubhouseのある日常」がはじまる。