石のベンチとテーブル

対人援助の仕事と日々

処暑/北風

職場の先輩(ちょっと年上の女性)で、日頃、入居の方とすれ違うたびに、一言二言声を必ずかけるような働きぶりの人がいて、「今日は北風だって」と言っていた。

「それは寒いでしょう。」

とわりと自立度の高い男性入居者さんが応じる。

「寒いなんて、まだ八月ですよ。すずしいの」

なんて言っている。

 

夕食がおおよそ片付いて洗い物をしていると、テレビから、「今日は処暑です、暑さが収まる日です」と聞こえる。

 

帰り道、思いのほかすずしい、肌寒いくらいの風が強く吹き付ける。風の音にぞおどろかれぬるという風は、こんな風だったのだろうか、とか思う。

 

あれ、でも立秋はもう過ぎてるよな、と調べてみると、件の和歌は立秋の歌なのだそうだ。

 

立秋の風はどういうのなのか、平安時代の気候と暦は現代とどう対応するのだろうか。

 

そういう考証についていろいろな専門家の話をちょっと聞いてみたい気もする。

ともあれ、見上げると、秋めいた空模様が、さやかに見えるこのごろだとかなんとか言っても良いかもしれない。